教養って何だ?(人生を面白くする本物の教養/出口治明)

シェアする

スポンサーリンク

出口治明さんの「人生を面白くする 本物の教養」

教養ってどんなものだと思いますか?

教養とは人生における面白いことを増やすためのツールであるとともに、グローバル化したビジネス社会を生き抜くための最強の武器である。

その核になるのは、「広く、ある程度深い知識」と、腑に落ちるまで考え抜く力

本物の教養はどうしたら身につけることができるのでしょうか?

スポンサーリンク

目次

1章 教養とは何か?

2章 日本のリーダー層は勉強が足りない

3章 出口流・知的生産の方法

4章 本を読む

5章 人に会う

6章 旅に出る

7章 教養としての時事問題ー国内編ー

8章 教養としての時事問題ー世界のなかの日本編ー

9章 英語はあなたの人生を変える

10章 自分の頭で考える生き方

本書のテーマは「教養」です。

教養と聞くと、色んな知識や情報を沢山持っていることをイメージすると思いますが、必ずしもそうゆうことではないみたいです。

「私のような大学も出ていない年をとった無知な女でも、まだ道端に咲いている花の名前を一日に一つくらいは覚えることができる。一つの名前を知れば、世界の謎が一つ解けたことになる。その分だけ人生と世界は単純になっていく。だからこそ、人生は楽しく、生きることは素晴らしい」ーココ・シャネル

これは本書の中で紹介されていたシャネルの創業者ココ・シャネルの言葉です。

一日に一つの謎が解けていく。ひとつ、またひとつと知らなかったことを知ることで、自分の知らなかった新しい世界が見えてくる。

毎日、今日はどんな謎が解けるのか?とワクワクしながら毎日を生きる。

それが人生に彩りを与え、人生を豊かなものにしてしてくれるとぼくは感じた。

教養とは、彼女のような生き方を指す言葉だと思います。

人間は何歳になっても世界を知りたい、世界の謎を解きたいという気持ちを持っている。好奇心と呼んでもいいでしょう。そうした気持ちのあり方が教養を深める強力なエンジンとなると出口氏は言う。

自分の頭で考えられること

教養の本質は「自分の頭で考える」ことにある。

「知っている」というだけでは十分ではないのです。知識に加えて、それを素材にして「自分の頭で考える」ことが教養なのだと思います。

腑に落ちる感覚をバロメーターにする

「腑に落ちる」は「知っている」や「わかる」といった感覚とは全く別のもの。

今でこそ、二つの違いを説明できるようになりましたが、少し前のぼくはこの違いを分かりませんでした。

沢山の本を読んで自分の頭で考えることを繰り返していくと、ある瞬間に「腑に落ちる」という不思議な感覚になる。「腑に落ちる」と忘れないし、頭ではなく、心で理解できるようになります。

誰かの話をちょっと聞いただけで「分かった」と思うのは安易な解決法です。立派そうな人の本を読んで「なるほど、その通りだな」と思い、翌日に反対の意見を持つ人の本を読んで「もっともだな」と思ったのでは、意味がありません。自分の頭で考えて、本当に「そうだ、その通りだ」と腹の底から思えるかどうか(腹落ちするかどうか)が大切なのです。

すぐに「わかった」と答えを出すのではなく、「腑に落ちる」まで自分の頭で何度も何度も考えて答えを出す。

結論を急がずに自分の中で納得できるまで考え抜くことが大事だと感じます。

物事を考えるコツ

1.「タテ」と「ヨコ」で考える

タテは時間軸、歴史時軸、ヨコは空間軸、世界軸です。

タテとヨコで考えるとは、時間軸と空間軸の二つの視点を交えて考えるということ。

2.「国語」ではなく、「算数」で考える

定性的な発想だけでなく、定量的に物事を考えるということ。

例えば「外国人が増えると犯罪が増える」と言う人がいる。

外国にはすごい犯罪組織あって、そういう人たちがやってきたら日本は大変なことになる。

このように言われると「あ、そうかも」と思ってしまいますが、本当にそうなのでしょうか?

この十年間の状況を定量的に見ると、日本に在住する外国人が増えているのに対して、犯罪の件数は減少しているそうです。

つまり定量的な事実としては、「外国人が増えると犯罪が増える」という理屈は成り立たない。「国語」ではなく、「算数」で考えるとはこういうことを指します。

物事を考える時には、理屈だけではなく数字(データ)を参照して考えることで、物事の本質を捉えることができます。

本を読む/人に会う/旅に出る

本、人、旅の3つが教養を培ってくれた。出口さんはこれまでの人生で「本・人・旅」から多くのことを学んできたそう。

さまざまな本を読み、さまざまな人に出会い、さまざまな場所を旅すると、世界にはこれほど素晴らしいところがあり、こんなにも素晴らしい人がいるのかと、その広さと豊かさをあらためて実感します。

同時に、自分の小ささや幼さがよく分かります。「本、人、旅」は、常に私の身の丈を思い知らせ、謙虚であらねばと思わせてくれます。私の人生の道標だと出口さんは言います。

しかし、この3つから必ずしも何かを「学ぼう」としているわけではないという点が肝要です。

突き動かしているものは「面白い」という感覚。

面白いから本を読む、面白いから人に会う、面白いから旅をする、といったように常に「面白いかどうか」が一番上にあるのだそうです。

教養を深めるエンジンは好奇心やワクワク感だと先ほど説明しました。

これらを常に絶やさずに持つことで、何歳になっても人生を楽しむことができ、人生を素晴らしいと感じることができるのではないでしょうか。

採用するかどうかはあなた自身でよく考えて決めてください。価値観の押し付けほど、私が嫌いなものはほかにありません。

これは本書の冒頭部分で書かれていている言葉です。

この本で述べられていることは、出口氏自身が身をもって体得した原理原則です。

かし、これが誰にでも当てはまるかといえば、決してそうではありません。

「教養」とは自分自身で考えること。

本に書いてある内容をただ鵜吞みにして信じ込むのではなく、自分自身で考えて決定づける。本書を通して出口氏が伝えたいことがこの言葉に集約されていると感じます。


🔴まとめ

教養とは何か?について知りたくて読んだ本でした。

教養=知識ではない。本を読んで情報や知識を得るだけでは不十分。

人に会ってアウトプットすること、旅をすることでタテとヨコの二つの視点で考えられるようになる。

二つの視点から見ることで、今まで見えなかった見方ができるようになって視野が広がる。本を読むだけで充分だと思っていた考え方が大きく変わった。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする