資本主義のルールを知ろう(超入門資本論/木暮太一)

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木暮太一さんの超入門 資本論を読んだので紹介します。

ぼくたちが今生きている社会は「資本主義社会」と呼ばれていて、資本家階級と労働者階級という二つの二大階級の対立のなかで、前者が支配している社会です。

この本を読んで、資本主義社会のルールを理解できている人は少ないのではないかと感じました。

読んだきっかけは、voicyでサウザーさんがマルクスの『資本論』について説明しているのを聞きました。それを聞いてぼくはこの社会のルールについて何も知らないことに気づいたからです。

資本論とは?

ドイツの思想家、カール・マルクスの著作。資本主義の生産様式や生成過程を明らかにしたものです。

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どんな本か?

本書はマルクスの『資本論』の重要な箇所を抜き取ってまとめられているものです。

資本主義社会のルールとは何か?ぼくたちが会社から受け取っている給料の仕組みについて、この社会で生き残るためのルールについて書かれています。

資本論のエッセンスを学びたい方や、資本主義社会のルールを知りたい方におすすめしたい一冊です。

初めてやるスポーツやゲームを始めるときに、「このスポーツはどんなルールになってるの?」と聞きます。

どうすれば勝つのか、どうすれば負けてしまうのか。ルールを知らなければそのスポーツで勝つことはできません。

社会では、何をしたら”勝ち”になるのか、どうすれば勝ちやすくなるのか。どうすれば”負け”てしまうのかを学ぶ人はほとんどいない。

資本主義という社会のルールを知らなければ、ルールも分からないスポーツで勝つことができないのと同じように、望む結果がでないのは当然のことだと木暮さんは言います。

ぼくたちが生きている資本主義という社会の中で賢く生き残るためには、その社会のルールを理解することが必要不可欠です。

資本論の3つのエッセンス

1.「価値」と「使用価値」

商品の価格を決めるルール。労働力もまた「商品」である。

2.「剰余価値」

企業が生み出す利益の構造。そのプロセスから見える、労働者が必然的に置かれる過酷な現実とは?

3.「剰余価値」が減っていくこと

資本主義経済が抱える宿命的ジレンマ。

商品には、「価値」と「使用価値」がある

「使用価値」とは、読んで字のごとく「使って価値を感じる」もの。つまり「使うメリット」のことです。

例えば、

パンの使用価値は「おいしい」「空腹が満たされる」などで、小麦粉で練られて焼いたモノが使用価値を持つのは「人がそれを食べて、空腹が満たされる」から。

「価値」とは、ふだんぼくたちが使用している「○○には価値がある」といった意味ではなく、「労力の大きさ」という意味で使われているそうです。

「商品の価値が大きい=その商品をつくるのに多くの労力がかかっている」ということ。

「それをつくるのにどれだけの手間がかかっているのか」を計る尺度だと木暮さんは言います。

1時間かけてつくったパンよりも、10時間かけてつくったパンの方が「価値が大きい」。

3時間でつくったスマホのアプリよりも、10時間かけてつくった木彫りの置物の方が「価値が大きい」ということ。

単純にかかった労力に比例して「価値」は大きくなる。

🔴ポイント
「価値」とは商品をつくるための労力が大きさ、
「使用価値」とはそれを使うメリットのこと。

勝者だけが知っている生き残るためのルール

昇給に依存しない生き方

昇給に依存しない生き方とは、ひとことで言うと「もっと高い給料」を唯一の目標にしないということだそうです。

「自分の必要経費を下げる」働き方を目指すべきだと木暮さんは言います。

自己内利益を増やす

自己内利益とは、企業の「会計」と同じような考え、「売上」ではなく、「売上から費用を差し引いた利益」を重視する考え方だそうです。

企業の場合、目的である利益は「収入ー費用=企業の利益」という計算式で表すことができます。

個人の場合も同じように考えます。

個人の場合、企業の「売上」に当たるものが「年収」。費用に当たるものが「必要経費」(その年収を稼ぐためにかかる身体的、精神的コスト)。この年収と必要経費の差を「自己内利益」と呼ぶそうです。

「年収ー必要経費=自己内利益」という計算式で表すことができます。

いくら稼いでも、どんな良い役職についても、最終的に自己内利益がプラスにならなければ意味がありません。

年収よりも必要経費が高ければ、自己内利益はマイナスとなり豊かになることは難しくなる。

年収アップだけを考えて仕事を探してはいけません。その仕事から得られる収入と、その仕事にかかる(自分の)必要経費を比較して、その差額である「自己内利益」を増やすように職探しをすべきなのです。

フリーランス・マインドをもつ

フリーランス・マインドで働くとは「フリーランスのつもりで働く」ということ。

それはつまり、サラリーマンの評価体制から抜け出すということです。

労働力を「商品」として見直し、価値と使用価値を問い直す。

労働者の給料は、労働者が上げた成果と(ほぼ)無関係の関係性。

労働者が二倍の成果を上げても給料が二倍にはならないのです。そして同時に、労働者が半分の成果しか上げられなくても。給料が半減することはありません(←あくまでも一般論ですが)。

フリーランス、フリーランスでないに関わらず、「労働の価値ではなく、労働力の使用価値で評価を受けること。その覚悟を持つこと」だと木暮さんは言います。

「終身雇用」が当たり前ではなくなってくる時代に必要なのは、今いる企業に依存せずに自分の能力を使って社会を渡り歩くこと。労働力の「使用価値」を評価してもらって使用価値に基づいて給料もらうべきだそうです。