市場の選択が成功の鍵を握る(マーケット感覚を身につけよう/ちきりん)

ちきりんさんのマーケット感覚を身につけよう

マーケット感覚とは何か?

「売れるものに気がつく能力」

「価値を認識する能力」のこと 

これを本書では「マーケット感覚」と呼んでいる。 

一般の会社員から公務員、学者、医者から専業主婦、そしてアーティストからエンジニアに至るまで、金融や営業とは無縁な分野にいる人を含め、すべての人の働き方や生き方に、深く関わってくる能力です。

 

本書は、

  • マーケット感覚とは何か?
  • なぜそれが大事かを理解し、
  • マーケット感覚を身につけるための具体的な方法論を提示しているものです。

マーケットとは?

マーケット=「市場」マーケットは価値交換の場。

・お肉を売りたい人とお肉を買いたい人。

・花を売りたい人と花を買いたい人。

・結婚したい男性と結婚したい女性。

「不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)がお互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所」

この定義に当てはまるものは、すべて市場。お金が動く場合だけを市場と呼ぶわけではありません。 

市場の選択が成功の鍵になる

結婚したいのにできないという20代の男性を取材したテレビ番組を紹介。

彼の年収は300万円未満、学歴も高くないこの男性は職場が男性ばかりで出会いがないので、結婚情報サービス会社に登録した。

ところが、登録している女性にデートを申し込んでもまったく会ってもらえず、なんと200人もの女性に、会うことを断られたという。

さわやかな好青年で背格好も普通、見た感じイケメンといえるほど。性格もまじめで、話も普通にできる。

この番組での結論は、「収入が低い男性は結婚するのが大変な時代になった」というものでした。

モテる男性=「経済力」というイメージは強い。実際に結婚相手の条件として「経済力」を挙げる女性は少なくない。

 

しかし、「収入が低い=結婚は難しい」と考えるのは早計だ。

ちきりんさんはこう言う、この男性に「マーケット感覚さえあれば、スグにでもいい人に出会えるのに」。

 

●結婚情報サービスで結婚相手を探している女性はどんな人が多いのか?

●20代で、見かけも性格もよく、学歴が低い彼のような男性は、どこで結婚相手を探すべきなのか?

結婚情報サービスに登録する20代女性は多くない。焦って結婚する必要もなければ、恋愛のチャンスも多いからだ。

それでもあえて20代で登録する人の中には、「若いうちに登録したほうがいい条件で結婚できるのでは?」と考える人が多いでしょう。

このような女性が結婚相手に何を求めるかは容易に想像がつくでしょう。

つまり、この男性はわざわざ自分が「売りにくい」市場を選んで婚活をしてしまっていたわけで、苦労するのは当然。

彼に足りないのは学歴でも年収でもありません。足りないのはマーケット感覚です。

若さやルックスや性格など、自分の強みが活きる市場を選んで婚活を行っていれば、こんな男性が200連敗するなんてありえません。こうちきりんさんは言う。

この男性に向いている婚活の方法は、結婚情報サービスを利用していい人を探すことではなく、同窓会や友達の結婚式の二次会、街コンなどに参加していい人を探すことだったのです。

マーケット感覚と聞くと、ビジネスや仕事においてのみ重要だと思いがちですが、

このように、マーケット感覚はビジネスにおいてだけでなく、ありとあらゆる場面で必要な能力であるということがわかる。

自分をどこで売るべきか、自分が高く売れる市場はどれなのか。

「一生懸命頑張る!」前に、どの市場で頑張るべきなのかという市場の選択こそ、マーケット感覚を働かせる必要があるのです。

マーケット感覚を鍛える有効な5つの方法

1.プライシング能力を身につける

2.インセンティブシステムを理解する

3.市場に評価される方法を選ぶ

4.失敗と成功の関係を理解する 

5.市場性の高い環境に身を置く

1.プライシング能力

プライシングとは、製品のサービスや価格を決めること。

一般的には売り手側の行為であるこのプライシング(値付け)を、自分の基準に基づいてやってみる。

「値札」や「相場」は他者の判断基準でしかない。値札や相場に左右されない自分独自の価値基準を持つことが大切になってくる。

2.インセンティブシステム

インセンティブシステムとは、人が何か特定の言動をとったとき、その背景にある要因や、その要因が言動につながるまでの仕組みのことだそう。

人間の言動の裏には常になんらかの理由がある。

「人間が動く理由や仕組み」について日々考える癖をつける

自分の欲望と素直に向き合うこと

問題に直面したとき、「人間のインセンティブシステムに働きかけて、この問題を解決できないか?」と考える

3.市場に評価される

市場に評価される方法を学ぶには、

✅「組織」と「市場」の意思決定スタイルの違いを理解する、

組織に評価されるのではなく、市場(マーケット)に評価されることを目指す、

「とりあえずやってみる」。

とりあえずやってみる人が得られるチャンスは、はるかに大きい。

4.失敗と成功の関係性

「シリコンバレーは失敗に寛容だが、日本社会は失敗した人を許さない」。

この解釈は誤りで、シリコンバレーは失敗に寛容なのではなく、「失敗経験のない人など、まったく評価しない」ということ。

それは、「失敗経験がない」=チャレンジをしてこなかった、できる範囲のことしかやってこなかったと見なされるため。

失敗から得られる学びは非常に大きく、成功のために不可欠な経験と考えられている。

🔵失敗と成功の関係を表した図⇩

出展:マーケット感覚を身につけよう

何度も失敗し、学びを得ることで成功に近づくことができる。成功の裏には数多くの失敗がある。

5.市場性の高い環境を選ぶ

環境には固有の「市場性レベル」があることを理解し、意識的に市場性の高い環境を選ぶことが大切。

市場性の高い場所は、

需要者と供給者が価値を交換する現場、

人間のインセンティブシステムが直接的に働く場所、

組織的な意思決定ではなく、市場的な意思決定が採用される環境。

マーケット感覚を身につけることの最大の利点は、それさえ身につければ、変化が恐くなくなるということ。

今、急速に進む変化のを目の当たりにした人たちは、

①ワクワクしながら自分自身もその変化も楽しんでいる人と、

日々伝えられる変化のニュースに不安を深め、どうやって自分と家族を守ろうかと戦々恐々としている人たち

このふたつのグループに分かれ始めているそうだ。

このふたつのグループの根本的な違いは、

いち早く変化の兆しに気づき、新しい世界で価値を提供する方法を、市場から(失敗しながら)学ぶことができるかどうかだとちきりんさんは言う。

それさえできれば、変化は恐れるものではなく、心から楽しめるモノになります。そして、そのために必要なものこそが、「マーケット感覚」なのです。


🔴まとめ

マーケット感覚。聞き慣れない言葉でしたが、この本を読んでマーケット感覚の重要性が痛いほどわかった。

マーケット感覚はビジネスや仕事においてのみ必要な能力ではなく、生活する上で身につければ変化について柔軟に対応することができるようになる。

市場の動きを理解する。不特定多数の人が求めているものは何か?を知ること。

自分を高く売れる市場はどこなのか?を考えていこうと思う。

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