インターネットが私たちにもたらしたものは?(ITビジネスの原理/尾原和啓)

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「ITビジネスの原理」を読んで。著者は尾原和啓さん。

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どんな本か?

本書は、マッキンゼー、Googleなど、10職以上を渡り歩いた尾原氏が次に選んだのは日本の老舗IT企業の楽天だった。

ネット登場から20年。数々の現場にいたからこそ知り得たITビジネスの仕組みがこの一冊に凝縮されています。

尾原氏が、なぜ楽天という会社を選んだのか?その理由も本書の中に書かれています。

目次

1章 ITビジネスは何で稼いできたのか

2章 ネットが世界を細分化する

3章 ネットワークとコミュニケーション

4章 消費されるコミュニケーション

5章 ITの目指すもの、向かう場所

インターネットがモノの価値を変えた

インターネットの最大の特徴は、空間や距離、時間の制約なしに世界中を結ぶことができる。

基本的なビジネスの原理とは

仕入れ地   ➡   消費地

(商品の価値をそれほど感じない) (商品に価値を感じる)

商品の価値が低いところからものを仕入れ、商品の価値を高く感じる場所でものを売る。

より大きな利益を得るには、安く仕入れて、高く売ることが重要。

同じものでも、場所によって価値がまったく異なります。

この「場所によって違う価値の差」をお金に換える。これが商売の原点でした。

しかし、インターネットによって世界のあらゆる場所が結ばれ、さまざまな情報が共有されるようになりました。

情報が共有されることで「場所による価値の違いをお金に換える」というビジネスが成立しにくくなっていった。

「モノ」が「情報」に置き換わる

インターネットは「価値の違いをお金に換える」ビジネスをやりにくくしてしまいましたが、様相を変えながら、インターネットのビジネスとしても残っています。

その一例が、リクルートに代表されるような情報ビジネスだそうです。

「転職ノウハウ」という情報を持つ、持たないというギャップ。

「転職希望者の個人情報」を持つ、持たないという情報のギャップがビジネスになっている。

「モノ」から「ユーザ」へ

インターネット以前のビジネスは「モノを安く仕入れて高く売る」もの。

インターネットのビジネスというのは「ユーザを安く仕入れて高く売る」ものと言えるのです。

リクルートはユーザと企業を結びつけるマッチングの価値でビジネスをしている。

マッチングビジネスの新しいカタチ

クラウドソーシング

クラウドソーシングとは、仕事を不特定多数の人に委託するビジネス形態です。

例えば、名刺データの入力といった仕事を、一人ないし少数のオペレーターが行うのではなく、何十人、何百人といった大勢の人にやってもらうというもの。

これまでの企業とその社員の雇用形態では、社員は会社にすべての時間を提供しなければなりませんでした。

ところが、クラウドソーシングで仕事と時間を細切れにすることによって、会社に提供する時間の単位を少なくできます。

例えば、子育て中の主婦が、「子どもの寝ている1時間だけ仕事をする」といったことが可能になるということ。

クラウドソーシング。今、注目を集めているビジネスです。

細切れの時間、生活の中で空いた時間を上手く利用してお金に換えてしている人や、クラウドソーシングだけで生活費を稼いでいるという人もいます。

会社に属さない新しい働き方ができるようになると感じます。

クラウドソーシング「ランサーズ」

物を売るか、物語を売るか

100円ショップ「ダイソー」の矢野博丈社長はこんな言葉を言っています。

ダイソーという会社は100円の商品を売っているのではなくて、このお客さんが店に滞在している30分という時間を売っているのだ

店内に並んである商品を見て、これを買ったらどう使おうか、生活にどんな彩りが増えるだろうか、こんなものも100円で買えるんだという驚き。

いろいろな考えを巡らせながら過ごす時間を売っている。

モノではなく、店に来ているお客さんの生活や人生の物語を売っているということ。

ぼくたちはある商品を買う時に「これを買ったら~かな」という、その商品を購入したあとの未来を想像しています。

これこそが「買い物」の楽しさだと、ぼく自身感じています。

合わせて読みたい
人が買いたいと思うのはどんな時?

ウェアラブル

これから起こるインターネットの革命。ウェアラブルの代表格としてGoogle Glassについても書かれています。

詳しくは、YoutubeにてGoogleが公開したコンセプトビデオがあるので、そちらをご覧ください⇩

Google Glassは僕たちの人生を豊かにしてくれるものです。

TwitterやInstagramにツイートしたり、写真を投稿する時に、「ちょっと待ってね」と人を待たせる必要がなくなる。

グラスに「写真を撮れ」「写真をシェアしろ」と命令することで1,2秒で済んでしまい、とてもスマートに承認欲求を満たしてくれるようになるそう。

これからの10年で、私たちは第二のカーブをどう曲がっていけばいいのか。

インターネットが自己実現のための、人が幸せになる装置として機能する環境は整ってきています。こう尾原氏は言います。

この第二のカーブを曲がった先にどんな景色が見えるのか、今からとても楽しみですね。