隠れ発達障害という才能を活かすにはどうすればいいのか?欠点の裏側に潜む長所

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隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則を読んで。

著者は吉濱ツトムさん

社会人になってから、急に人生がおかしくなった。そう感じている人が増えています。学生時代は特に問題がなく、むしろ成績は良く優秀だったのに、会社に入った途端「ダメ社員」と言われるようになってしまう。

そんなあなたは、もしかしたら「隠れ発達障害」かもしれません。

「隠れ発達障害」の場合、医療機関による診断を受けても発達障害という診断がおりるほどの症状を持たない、「グレーゾーン発達障害」のことです。症状が軽いため、早期の発見が難しく、大人になってから気づくというケースが多いそうです。

日本人に多いアスペルガー症候群は発達障害の一種で、対人的なコミュニケーションが苦手であったり、興味を持てる対象が極めて限られたりといった症状を持っています。知能に問題はありませんが、できることできないことの落差が激しく、なかなか社会に適応できません。

発達障害というのは、能力の分配が多くの人と違っているだけ。つまり、欠点が大きければ大きいほど、能力の偏りが大きいわけですから、その分長所も大きいということになります。

内容

本書は、「仕事」や「人間関係」でよく起こる問題点をピックアップし、それぞれに対する具体的な対策と、その問題点の裏側に潜む長所について書かれています。

日常生活で困っていることを改善したい人には別の本をおすすめしますが、

仕事や人間関係で起こっていることを解決したいと感じている人にとって、本書はとても分かりやすく、役立つと感じました。

自分が欠点(短所)だと思っていたものは、○○という長所の裏返しだったんだということに気づく大きなきっかけになるでしょう。

また、長所を活かすことができれば、会社のお荷物だと思われている隠れ発達障害さんが、一気にエース級の活躍をすることができるようになるでしょう。こう吉濱氏は言います。

目次
1章 仕事の進め方でつまずく11の例
2章 コミュニケーション&人間関係でつまづく9つの例
3章 「常識がない」と言われそうな言動10の例
4章 あなたはどのタイプ?大人の発達障害
5章 あなたのまわりの変わった人を理解する

このような構成で書かれています。

あいまいな指示が分からない

上司や先輩から「あの書類、ざっと見ておいて」と言われても、何をどうすればいいのかさっぱりわかりません・・・。

分からないのに「聞けない」というジレンマ。

隠れ発達障害(特にアスペルガー)の人は抽象的な指示を理解することが苦手。

「具体的にどうすればいいですか?」と聞ければいいのですが、それがなかなかできずにひたすら考え込んで、何時間も悩んでしまいます。

上司が様子を見に来ると、何も進んでいなく、「おまえ、何やってるんだ?」と叱られ、自信をなくす・・・

対策

この場合、具体的な指示をもらえれば、その通りに実行することができます。

たとえば「誤字脱字だけ見てくれ」「○○の部分の数字が正しいかどうか、一から当たってみてくれ」といったように指示が具体的であれば、ちゃんとできるのです。

あいまいな指示を出さず、数字や画像などの視覚情報を使って、具体的に伝えるように心がけてあげることが大切。

ご本人の場合は、恥ずかしがらずに理解できるまで具体的に質問する癖をつけることが必要だそうです。

「いつものようにやっといて」

「いつものようにということは、先月の定例会議と同じセッティングでいいですか?」

「少し頼んどいて」

「少しというのは、10個ですか?20個ですか?」

このように、やるべきことが明確になるまで聞くようにしましょう。

相手のイメージと自分のイメージを合致させることが大切ですね。

自分のイメージと相手のイメージに相違があることで、

「違うじゃないか」「こうしてくれっていっただろ」というすれ違いが起こってしまうと感じます。

ただ、いきなりこれをやってしまうと不愉快に感じてしまう上司がいるかもしれません。

それを避けるためにも、

あらかじめ「曖昧な指示だと分からなくなっちゃうんです。そういう時は理解できるまで具体的なことを聞き直すと思いますが、よろしくお願いします。」と断っておくことが大切だと吉濱氏は言います。

こうすることで、「理解しようと努力しているんだな」と好意的に受け取ってくれることが多くなり、質問しやすい環境をつくることができます。

こんな長所を活かそう

曖昧な指示に弱いということは、裏を返せばマニュアルに強いということ。

マニュアルがある仕事に関しては、非常に優秀な隠れ発達障害さん。

よく行う作業に、自分でマニュアルを作る。

マニュアルがあってマニュアル通りに作業をすることが求められるような分野にいく。

隠れ発達障害さんが自発性発揮し、自由に動けるようになるかは、いかにたくさんのマニュアルを得てきたかにかかっているそう。

いかにアルゴリズムを詰め込めるか、ということです。そいう意味では、資料を読み込まなければいけない分野、たとえば法律とかデータ分析に向いていると言えるでしょう。

もしどうしても上手くいかないのであれば、この長所を活かせるような分野の仕事に変えてみるといいかもしれません。

POINT❕

①自分が理解できるまで具体的に質問する

②曖昧な指示に弱い人は 、裏を返せばマニュアルに強い

③法律やデータ分析に向いている

そもそも週5日働くことにあまり向いてない

隠れ発達障害さんは、そもそも週5日働くことにあまり向いていません。なので、正社員にこだわることはないと思います。

週5日働くことに向いてない!?目から鱗の内容でした。

多くの人が思う当たり前(常識)に縛られる必要はないのかもしれませんね。

自分にちょうどいい働き方を模索することが大事なことだそうです。

隠れ発達障害さんの場合、大切なのは週5日働くことでも、たくさんお金をもらうことでもありません、いかに長期間働き続けられるかが大切です。

勤めては辞め、勤めては辞め、を繰り返す傾向があり、何度も繰り返していると、だんだん仕事をするのが嫌になってしまいますし、短期間で仕事を変えていると、面接の際にもあまり良い印象を持たれず、再就職も難しくなってしまいます。

無理に頑張りすぎず、続けられる程度に頑張ることが大切だということです。

感想

本の中に書かれている項目が当てはまりすぎていて、驚きを隠せませんでした・・・

アスペルガーや発達障害に関する本を何冊か読んだことはありますが、本書は問題点に対する具体的な対策が書かれていて、また説明もわかりやすいので初めての人でも読みやすいと感じました。

自分のダメな部分は短所であるが、長所でもあるということ。

見方を変えれば、短所だと思っていたものが、

実は自分のストロングポイント(強み)だった。

ただ、無理やり長所に置き換えているな・・・と感じた箇所もありましたが、自分の欠点ばかり見ていると自信を無くしてしまってネガティブな感情に押しつぶされてしまいます。

「自分の欠点にはこんな長所が隠れていたんだ」と長所に気づくことができれば前向きな気持ちになれると思います。


まとめ

隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則について紹介しました。

本書は発達障害かな?と感じている人や、仕事や人間関係で問題を抱えている人だけでなく、

発達障害の部下や後輩を持つ人にも読んでもらいたいです。