情報編集力が鍵になる(10年後、君に仕事はあるのか?/藤原和博)

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藤原和博さんの 10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

AIの発達により、人間の仕事が代替えされると言われています。簡単な情報処理は人間がするよりもロボットがする方が正確だし速い。

情報処理能力では人間に勝ち目はない…そんな社会における人間の役割とは何なのか?人間にしかできないことは何だろう?

仕事が消滅していく社会でぼくたちはどんなチカラを身につければいいのだろうか?

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どんな本か?

この本の著者は、奈良市にある高等学校の校長先生です。

本書は、校長先生である藤原氏が高校生に向けて語りかけるスタイルで書かれていて、

これからの時代の時代に必要な能力とは何か?についてだけでなく、受験スタイルの変化や就職活動の変化などについても説明しています。

こういった本の多くは、働いている世代に向けて書かれているものが多い。

しかし本書は違う。先に挙げた点から、

●社会人の人だけでなく、

●高校生や10代の人や、

●高校生や中学生の子どもを持つ親世代

にとってもためになるものとなっている。

人間が人間らしくなる時代

ネットワークが広がれば広がるほど、AIが高度化すればするほど、人間がより人間らしくなるはずだ

AIが急速に発達していくことで人間の仕事が奪われ、人間の脅威になると言われているが、そうではない。

それによって人間は人間じゃなきゃできない、

人間だからこそできる仕事をするようになり、人間本来の知恵や力が生きてくるということ。

例えば学校の先生。

どんなにネット上に知識が蓄積されても、先生の仕事がなくなることはありません。

なぜか?

先生にしかできないことがあるからです。

子どもを動機づけたり、叱ったり、背中を押してあげたり、勇気づけたり。こういったことは人間であるぼくたちにしかできないこと。

人間にしかできない仕事がますます大事になってくるということだ。

生きるチカラの三角形

出展:10年後君に仕事はあるのか?より

の図はこれからの時代に必要な「生きるチカラ」を表したものです。

まず土台になるのが基礎的人間力。その上に情報処理力情報編集力がある。

情報処理力とは、狭い意味の「基礎学力」のこと。計算の仕方や漢字の書き方など、たくさんのことを覚えてそれを思い出せるかどうか。

また一見複雑な問題でも、それを読み解いて早く「正解」を導けるかどうか。

どれだけ早く正確に処理できるかを問う能力のこと。

情報編集力とは、正解がないか、正解が一つではない問題を解決する力のことだそうです。

情報編集力が鍵になる

情報編集力は、正解のないこれからの時代に必要な能力だと藤原氏は言います。

「スクールバスがあなたの前に停まりました。このバスにゴルフボールをいっぱいに詰め込んだとすると何個入るでしょうか?」

これはグーグル本社の入社試験で、実際に出された問題だそうです。この問いにあなたならどう答えますか?

正解が一つではない問題に対してどう解決するか。一つの角度からだけではなく、違った角度や常識を取っ払った考え方をすることができるか。

今後、このような情報編集力の高さを問われる機会が増えていくだろうと藤原氏は言う。

情報編集力がこれからの時代に必要な能力だと説明してきましたが、情報編集力だけあればいいということではなく、

情報処理力や人間力があってはじめて情報編集力が活きてくるのです。

情報編集力は大切ですが、3つのバランスはとても重要。人間力、情報処理力を高めることは常に意識していきたい。

インプットとアウトプットの関係性

知識をため込むのは情報処理モード

一方で、意見や考えを表明するのは情報編集モード。(上の生きるチカラの三角形の図を参照)

知識を貯め込んでいけば、コップから水が溢れるように、意見というものがあふれ出てくるだろうと勘違いしている人は多いが、それは違うと言います。

意見が言えるようになるには、何度も何度も繰り返し、意見を聞かれる練習が必要だそう。

これは、ぼくも勘違いしていたことだった。

インプットして情報を貯めこみ続けていれば、頭の中がいっぱいになって勝手にアウトプットできる、そう思っていた。

意見を表明することを何度も何度も繰り返していくことで、伝え方だったり表現の仕方を覚えていく。

表明しなければ自分の意見が正しいのか間違っているのかさえ分からない。

これは大きな学びになった。もっともっと自分の想いをアウトプットしていこう。

教室でも、家庭でも、間違っていいんだという空気を作って、何度も子どもの意見を聞いてやる必要がある。意見というのは正解を当てるのではないから、試行錯誤でいいんだ、と。最初は上手く言えなくても当然なんだよ、と。

「間違い」に対して頭ごなしに叱る大人は多いと感じている。

「それは違う!」と言われただけでは、何が間違っているのか理解できない。

そうやって自分の意見を否定され続けると自分の意見を表明することができなくなってしまう。

子どもを持つ親世代や、ぼくたち大人はもっと寛容な心で子どもと接していかなきゃいけない。

グローバル時代を生き抜く5つのリテラシー

①コミュニケーション・リテラシー(異なる考えを持つ他者と交流しながら自分を成長させる)

②ロジカルシンキング・リテラシー(常識・前例を疑いながら、柔らかく「複眼思考」すること)

③シミュレーション・リテラシー(アタマの中でモデルを描き、試行錯誤しながら推理する)

ロールプレイ・リテラシー(他者の立場になって考えや想いを想像する)

プレゼンテーション・リテラシー(相手とアイディアを共有するために表現する)

上の5つの「リテラシー」が身についている人のことを「グローバルにも通用する人材」と呼ぶのだろうと藤原氏は考える。

この5つの要素は情報編集力の必要条件でもある。つまり、「グローバルな人材」=「情報編集力を持った人」だと言える。

「遊び」と「戦略性」

「世の中のルールは頭のいいやつに都合のいいように作られており、勉強しないやつはそれに騙され続ける」-ドラゴン桜

引用:https://media-cdn.mag2.com

これは本書で紹介されている人気漫画「ドラゴン桜」の言葉で、

ルールをつくる側に周りたければ東大に入れ、そうでなければ、一生ルールの下で支配される側に回るしかないという教えです。

仕掛ける側と仕掛けられる側。

情報を編集して生み出す側(発信者)と情報を処理して消費する側(受信者)と言い換えることもできます。

仕掛ける側に回るためには「遊び」と「戦略性」が必要で、

戦略性であるためには5つのリテラシーが必要になってくる。

仕掛けるか、仕掛けられるか。自分から仕掛けなければ、誰かに仕掛けられるだけ。

仕掛けられる側になりたくないのであれば、仕掛ける側に回るしかない。


🔴まとめ

これからの時代は情報編集力があるかどうかが大きく重要になってくる。

情報処理力ではAIと人間ではぼくたちに勝ち目はない。

情報を収集して、その情報をもとに自分の頭で考える。自分の思いをアウトプットすることを日々積み重ねていくことが大事だ。

インプット➡アウトプット➡をもっと繰り返していこう。

ここには書ききれませんでしたが、
レアカードを目指せ!という言葉があって、
そこは興味深い内容で、ぼくが大きく学びになったところの1つです。

レアカードとは「希少性」のことです。

自分の希少性を高めようということ。希少性が高ければ高いほどイニシアチブをとった仕事ができるようになる。

そうすると仕事が受動的なものから主体的で楽しいものに変わっていく。

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